こんにちは
革研究所 世田谷店です。
ゴヤール サンルイ トートバッグのご紹介です。
長年のご使用で四隅 角に穴が開き目立ってきたので
修理してほしいとのご依頼をいただきました。
ゴヤールのトートバッグの修理のご依頼をいただきますが
四隅の穴開きの修理方法は
大きな穴の場合
①半円の革を当てて縫製し覆い隠す
②下部分の縫製を解いて傷んだ箇所分のすそを何センチかカットして再縫製
となります。
①は費用もかかり補修した感が出て色によっては同じ革がないので色の差異が若干出ます。
下記の事例は近い色の革があるので差異はあまり出ません。
持ち手と色があっていれば補修感も少ないです。
Before
After
Before
After
②の方法の場合
穴の箇所の周りの樹脂コーティングが傷んでいなければ多少のカットで済みますが
傷んでいるとカットのcm数も増えるので横長になりタテ・ヨコのバランスが
変わってしまいます。
バッグを解体・カット・再縫製となるので革当て縫製ほどではありませんが
費用はかかります。
開いた穴が小さい場合
1cm以内くらいの穴で周りの樹脂コーティングが傷んでいないようであれば
裏に革を当てて接着し表側は樹脂で埋めて強度を出し目立たなくする方法となります。
角はピンポイントで擦れるのでその部分が硬い樹脂だと傷みの進行を遅くできます。
ゴヤールのパターンの再現は出来ず一色の樹脂なので凝視すれば補修した箇所は
分かりますが目立つことはありません。
費用も革当てやカットしての縫製より押えることができオリジナル感は残せます。
Before
After
今回のご依頼の方も補修感がなるべく出ないようにとの
ご希望でしたので樹脂で埋めて目立たなくしました。
角に穴が開くと劣化ですのでご使用で広がっていき
使用感に加えバッグの寿命も短くなってしまいます。
穴が開いてしまったら大きくならないうちに
修理されることをおすすめします。
バッグ・カバン・財布・革衣類・革製品の修理 補修 染め直しなど
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